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「上司と相性が悪い」と感じたときにできること。原因分析と改善策をお伝えします!

今日のテーマ「上司と合わないと感じた時の対応」
どちらかというと、私は上司に恵まれてきた方かもしれません。厳しい人はいましたが、今振り返ると成長につながる時間を過ごせたと思います。

転職した後も、ときには人生の師、ときには信頼できる仲間として付き合ってきました。ただ、そんな私にもどうしても波長が合わない相手は数人いました。

どうせ仕事をするなら気持ちよく仕事がしたいですが、上司と相性が悪いとなかなか難しくなります。この記事では、私自身の経験も踏まえつつ、上司との関係改善に役立つ提案をしていきます。
この記事の構成

悲しい世界

人は誰しも、自分を好意的に受け止めて欲しいですし、相手に期待するものだと思います。しかし、人は自分の優位性を確保しながら、低く評価したグループを肴に溜飲を下げるという残酷な性質を示すこともあるでしょう。その特性を回避できるのは、自制心のある大人だと言えると思います。

人はマウンティングしたがる

私は「人があり、その後に仕事がある」と思いたいです。しかし、仕事ができないから、あの人は馬鹿にしてもいい、という思考の人も存在します。私はそれを、肩書きに基づいた威圧または侮辱行為と呼びたいです。そもそも生産性で人間の価値を論じるという点が、私の価値観とはズレています。

しかし、残念ながら人はマウンティングで生きる生き物なのかもしれません。えこひいきをする、特定の人だけを無視する、人前で誰かを笑いものにする。こうした行為は、年齢や役職とは関係なく起こります。相手の立場や人格を尊重することは人間の基本だと思いますが、それが出来ない大人も多いのです。

これらは仕事が出来るか出来ないかというレベルの話よりもっと重要な、精神的な成熟度の問題だと考えています。何でもかんでも経済力で優劣をつける世界を脱し、私たちは相手を尊重できる大人でいたいものです。そういう大人が増えていくことが、中長期的には私たちの幸福度を上げていくことになると思います。

人は派閥を作りたがる

その中の一人の上司はプライム企業出身のマネージャーで、いわゆるシゴデキでした。お客様との調整力、対外折衝力、事務能力のどれをとっても有能。ただし、自分の派閥を作りたがり、好き嫌いや利害関係で露骨に態度を変える人でもありました。そして私は、彼からずっと無視をされていました。

私はその上司のことが好きだったわけでも、派閥に入りたかったわけでもありませんが、職場の中に明確な敵がいる状況は受け入れがたいものでした。大人である以上、個人的な好き嫌いは横において、チームとして仕事をする。そういうことができない大人に戸惑うとともに、非常につらい時期を過ごしました。

全員に好かれる、は難しい

私は、できる限り職場の方とも分かり合いたいと思っている方です。同志と一緒に仕事をしたい、という気持ちが強いからです。また、「職場の人は友達ではない」という言葉に、私はあまり乗り切れません。なぜなら友達とは違う形でも、信頼関係は成立し、どちらが上という話でもないと思っているからです。

ただし、この考え方が絶対の正義という訳ではありませんし、仕事で関わる人には最低限の対応でいいと思っている人もいるでしょう。ハリー・ポッターのダンブルドア先生も、すべての人に好かれるのは不可能だという話をしていたはずです。あの言葉には、妙な安心感があります。好かれないことは、失敗ではないのです。

自分なりにベストを尽くして、それでも相手が誠意を見せてくれないとしたら、それはもう相手の問題です。そういう人のことは、意識的に、選択的に忘れましょう。アドラー心理学がいう「課題の分離」は、人生を楽に生きるために非常に有効な知恵、ライフハックだと思っています。

かるろ

私の論点は、「ある人は人としてダメだ」という事ではありません。色々な事情のほか、私にも至らない点があったと思います。

私が言いたいのは、「相手に期待しても仕方ない」ことがあるという事です。自分は自分が大切したいと思う価値観に沿って、丁寧に生きていければ良いと思っています。

上司と合わないが意味すること

サラリーマンでとして私たちは、当然ながら組織の中で働いていることになります。組織には上長がいて、同僚がいて、部下がいることになるでしょう。自分がどのポジションにいるかはさておき、基本的には周りと協調して同じゴールを目指す、というのが会社員の基本スタンスになるはずです。

しかし、上長が指揮権を濫用する、えこひいきをするという状況が生まれた場合、チームとして成果を上げていくことは難しくなります。Googleが提唱するチーム論の中に「心理的安全性」という言葉があるように、上長が不適切に振舞う事でチーム内での疑心暗鬼、萎縮、時には明確な対立が生まれてしまうからです。

私は、アドラー心理学で学んだように、人間は社会的な生き物だと思っています。個人主義は自分の幸福追求が最大の幸せ、人生の目的と思うのかもしれませんが、私は人は他者やグループに貢献してその輪の中で自分の存在価値を認識するものだと思っています。この意味で、上司と相性が悪い事態は最悪と言えます。

上司と合わないという苦しさは、傷でなくとも、毎日少しずつ削られる消耗に近いと思っています。組織人である以上完全に自由に働くことは無理ですが、極端に居心地の悪い環境で長い時間を過ごしたいはずがありません。上司と合わないという状況は、自身の意欲、成長可能性、健全な精神を蝕みうるものなのです。

上司と合わないとき、闘うべきか

結論から言うと、どちらが正しい、間違っていると主張して闘うことは消耗するだけだと思っています。相手には相手の正義があり、自分には自分の正義がある。犯罪行為を受けた場合などは毅然と立ち向かうべきですが、そうでないならば、相手の思考は相手のものと諦めた方が良いと思います。

自分の価値観を大切にすることは重要ですが、その価値観が万人にとっての正解ではないという客観的視点を持つことも必要不可欠です。また、少し嫌な言い方になりますが、上司と闘うことで何を得たいのか、という打算も持つべきでしょう。もし気分を晴らしたいから、という理由ならお勧めしません。

アドラー心理学に「課題の分離」という考え方があるように、相手を自分の思い通りに変えるのは困難です。相手が自分の価値観通りに動いてくれないとしても、それは相手の問題です。相手の行動に憤るのは当然ですが、そこを越えて、自分が変われば状況は変わるのか、と考える方が効率的でしょう。

あなたの価値は損なわれていない

優秀ではないリーダーは、表面的な仕事の出来をあげつらって、人前で相手を軽んじる発言をすることもあります。簡単に言えば、自分は仕事ができる側にいるという前提で、相手にレッテル張り、ラベリングをするわけです。しかし、私はこの行動自体がリーダーとしての適性のなさを表していると思います。

戦国時代、九州の大友家に仕えた将軍である「立花道雪」は、部下の短所と長所を知り、顔を立て、部下の失敗も含めて自分の責任だと語っていたそうです。結果、部下たちは奮起して立花道雪に仕え、その勇名は日本全土に鳴り響き、あの武田信玄が彼について言及したという逸話も残っています。

少し話がずれましたが、上司と相性が悪いことと、あなたの人間としての価値はもちろん別の話です。仕事の能力とは相関があるかもしれませんが、誰にでも得意不得意はあります。適性を見極めることもできない上司は、シンプルに上席適性が低いだけです。よって、あなたが自信喪失する必要はありません。

納得する必要はない

私が言いたいのは「相手の理を認めることが不可欠」という話ではありません。もちろん、一度自分の感情は別にして、完全な客観性をもって状況を冷静に分析し、相手の理を認められるとしたら、それは素晴らしいことだと思います。とは言え、相手の行動に全く理が無いとしか思えないケースもあるでしょう。

そう言った場合に、相手の行動に納得する必要はないのです。ただ、納得しないからと言って正面から闘う事は、状況を解決するために最善の策ではないことも多いです。また嫌な言い方になりますが、状況を改善することを目的とするなら「相手を手のひらの上で転がす」くらいの方が良いとすら言えると思います。

曲げられない信念があったり、おべっか使いが嫌だという気持ちはわかります。私も、これまでの人生ではそう言った選択はしてきませんでした。ただ、仕事は生活費を得るための場だと割り切って、演者になり切るという考え方もあるでしょう。他人に迷惑をかけないならば、それも立派な処世術だと思います。

自分を許してあげよう

社会生活の中では、「自責思考」「他責思考」と言う言葉を良く聞きます。そして、よく言われるのは「他責思考の人はダメ」ですよね。広い意味では間違っていないと思います。何でもかんでも人のせいにして、自分には責任がありませんと主張する人が、人間的に成熟しているはずがありませんから。

賞賛されがちな「自責思考」も、慎重な運用が必要だと思います。明らかな相手の咎まで自分の責任と考えるのは、合理的ではなく、思考停止気味であり、なにより精神衛生上よろしくありません。広い度量で他人の罪を許すべきケースもありますが、それは前提として相互の信頼関係が必要だと思います。

評価が不当になる可能性

前提として、組織は完全にフェアではありません。人が人を評価する以上、印象の影響を完全に消すのは難しいでしょう。だから「頑張れば必ず報われる」とは、私は言えません。しかし、上司との相性が悪いと、より一層の評価への不安が必ず出てきます。この不安は、放っておくと仕事そのものへの意欲を奪います。

ひとまず自衛策として、成果を見える形にしておきましょう。何を、いつ、どれだけやったのか。記録が無いと、印象だけで語られてしまいます。見えない貢献は、無かったことにされやすいのが現実です。また、上長の上長または同クラスの方とも連携が取れていることが望ましいですね。

居心地が悪い原因を切り分けよう

まず前提として、職場は赤の他人が集まっている場所と考えるのが無難です。明確な理念やパーパスを打ち出す企業で、採用が厳格に行われているならば価値観が近い人が多いケースもありますが、それはレアケースでしょう。よって上司と阿吽の呼吸でやり取りできないとしても、それは極めて普通のことです。

職場にいるときに居心地が悪い、上司との相性が悪いと感じるとき、その正体を見極めることが重要です。より具体的に言えば、上司と一緒にいる際の違和感の奥に、上司からの評価があるのか、それとも悪意があるのかを客観的に考えるという事です。評価が原因ならば、自分の行動を変えれば状況を改善できます。

観点「評価」の問題に近い「悪意」の問題に近い
対象の広さ自分だけでなく、他の人にも同じ態度特定の人にだけ態度が明らかに変わる
指摘の中身仕事の進め方や成果物への言及人格、性格、属性そのものへの言及
指摘の場所必要な相手に、必要な場面で伝えられる人前で、あるいは陰で繰り返される
相手の反応こちらのやり方を変えると態度も変わる何をしても態度がほとんど変わらない
自分の状態疲れるが、日常生活は保てている睡眠、食欲、体調に影響が出始めている

右側の列に多く当てはまる場合、それは相性というより、悪意の問題である可能性があります。左側に多く当てはまるなら、打てる手は思っているよりたくさんあります。まずはそちらから見ていきましょう。

上司と合わないを乗り越える方法

孫子の兵法の「敵を知り、己を知れば百戦殆うからず」ではないですが、まずは自分のことを整理し、次に上司のタイプごとに対応策を考えていきます。譲れない部分がなければ、上司が好む対応をすることで状況は改善できる可能性があります。もちろん、自分の信念に合わない対応をする必要はありません。

一番大切なこと

以降で色々と個別具体の話をしますが、それはある意味ではスキルに関する話です。しかし、上司を含めた目上の方と上手くやっていくためには、スキル以上に大切なことがあります。それは、素直な姿勢、謙虚な姿勢、相手を尊重する姿勢などです。簡単に言えば、好感を持てる人間でいようという事です。

元気よく挨拶する、相手の話を聴くときはメモを取る、掃除などは率先して行う、相手の目を見て話す、自分の未熟を知りながら、それでも人生の先輩について行こうという気概を見せる。こういった姿勢が、最も重要だと信じています。私もまだまだですが、常に恥じない自分でいられるようにしたいですね。

そして、己を知ろう

自分のことは自分が一番分かると言いますが、それは相対的な話であって、自分は自分自身を深く理解しているとも限らないでしょう。自分が感じているモヤモヤの正体を突き止めるためには、やはり自己分析を行う事も必要です。またしても孫子の兵法ですが、己を知らないことには先へ進めません。

この表を埋めるだけでも、上司との衝突が起きている場所が絞り込まれます。多くの場合、対立しているのは人格ではなく、この表のどこかでしょう。良い悪いは別にして、上司の基準と貴方の行動がずれているなら、それが上司からの低評価の原因かもしれません。ただ、それは対処できる問題ですね。

自分のキャリアプランや信念としてどうしても譲れない、と思う部分もあるかもしれませんが、それはそれでよいです。その場合は人事異動願い、転職、独立という選択肢もあるからです。しかし、自分を変える挑戦をしてもよいと思うならば、その方法でも状況を変えられる可能性があります。

項目自分への問いかけ見えてくること
マルチタスク複数の仕事を同時に走らせることが好きか、嫌いかマルチタスク適性
裁量上司から認可されたことだけやりたいか、自分で考えたいか自走への考え方
進め方の好み先に全体像を知りたいか、手を動かしながら考えたいか指示の受け取り方のクセ
判断の基準筋が通っているかを重視するか、場の空気を重視するか上司とぶつかる論点
速度完成度を上げてから出したいか、早く粗く出したいか「遅い」と言われる原因
報告の頻度こまめに共有したいか、まとめて報告したいか放置・干渉の感じ方
得意なこと例えば、資料作成、論理的思考、ツール開発貢献できる領域
苦手なこと例えば、人前での説明、突発対応、細かい確認など準備が必要な領域
譲れないこと誰かを軽んじる場に加わりたくない、など妥協の限界ライン

表にあるように、自分の強みも考えてください。資料をまとめるのが早い、記録を残すのが苦にならない、といったもので十分です。自分では平凡だと思っている力でも構いません。平凡だと思っていたことが会社の中で見れば希少なことや、掛け合わせることで希少価値に化けることも往々にしてあります。

加えて、自分の弱さや苦手領域も自覚した方がよいでしょう。苦手だと認めるのが恥ずかしい気持ちがあるかもしれません。しかし、弱さを認めることは、責任放棄や逃亡とは違います。会社が社員を雇う目的は事業の拡大、生産性の向上なのですから、適材適所のための情報を提供することは会社の意にも沿います。

かるろ

私は提案書の添削をする業界にいたことと、塾講師をしていた経験があります。「内容を図に落とす力」と「相手の知識レベルに合わせて資料で説明する力」。この二つを掛け合わせた資料作りが、今の私の武器になっています。ひとつひとつは、結構平凡なんですけどね。

上司のタイプを見立てる

次は上司の型を考えます。ここでは、上司に人格的問題があるケースではなく、単純に噛み合っていないケースを想定しています。上司にもタイプがあり、地雷と評価ポイントはタイプごとに違います。

私が見てきた範囲で、以下の6つの型に分けてみました。もちろん人は単純ではありませんので、複数のタイプが混ざっている上司も多いでしょう。まずは「どれに近いか」を見当付けるところから始めてみてください。

タイプ好むこと嫌うこと改善案の例
理屈派バックデータ
筋道だった説明
結論の無い相談
感覚だけの主張
バックデータを準備する
(数字、新聞記事、統計など)
感情先行の発言を避ける
結果派結論の先だし
簡潔な説明
冗長な報告
結果を伴わない言い訳
結論と数字を先に伝える
(経緯は聞かれた場合のみ)
相手の時間に配慮する姿勢を見せる
結果が出ていない際に潔く認める
調和派協調性ある態度
チームプレイ
独断専行
過度な他者批判
決める前に短く相談を通しておく

他者の批判は避ける、必要な場合でもマイルドに
自走派自走の意志
努力が見える
指示待ち
他人任せの相談
指示を仰ぐ場面でも、自分の考えを添える
指示の奥にある目的を理解する
前例派慣習や前例未知の領域
リスクテイク
事例や実績とその成功要因を提示する

前例ない提案の場合、リスクと対策を明示する
干渉派細部の確認
指示の遂行
予定外の追加
想定外の報告
事前の根回しと定期報告をする

上司の基本方針を確認する
気合派やり切る根性
気合い
素直さに欠ける姿勢
冷めた態度
体育会的な言動をする
「でも」、「だって」の前に行動してみる

①理屈派の上司と噛み合わないとき

理屈派の上司は、根拠のない主張や筋道の立っていない説明を好みません。また、感情的になることを未熟と考えていることが多い印象もあります。このような上司と上手くやっていくためには、何より客観的な検証に足る論拠を持つことを心掛けること、感情が先行した主張を抑えることが重要でしょう。

例えば、自分の主張をバックアップする数字や文献を準備することが重要です。データの取得先は、E-STAT等の国の統計のほか、インターネット上の信頼できる記事、アンケート結果、書籍などが良いでしょう。また、説明の際に筋道を意識し、論理の飛躍がないように気を付けることも重要です。

また、理屈派の上司は基本的に冷静沈着であることが多い印象です。不機嫌に感じられることもあるかもしれませんし、タイプによっては皮肉を言われることもあるかもしれません。ただ、そこで臆してはいけません。こちらも淡々とデータで説明すれば納得してもらえる可能性は高まります。

感情的に怒っているように見えても、根っこにあるのは論理の飛躍への違和感であることが多いように思います。怒られているのはあなたではなく、話の構造かもしれません。

②結果派の上司と噛み合わないとき

結果派の上司に対し、丁寧に背景から話そうとすると、途中で遮られてしまうでしょう。悪気があるわけではないと思いますが、彼らの思考パターンは違うのです。丁寧さは、このタイプの前では冗長さに見えてしまいます。この上司への対策は単純明快で、結論から説明するように心がけることが重要です。

また、説明の際も冗長な言い回しは避け、箇条書きを読み上げるようなイメージで説明すると良いでしょう。例えば、「A案で進めます、コストは二割減、判断は今日中に必要です」のような形です。上司は説明を聞いて思考プロセスを動かし、必要な質問をしてくるでしょう。背景の説明は、聞かれてから出せば十分です。

なお、結果だけ報告すればいいと考え、データや自分の考えを整理しないまま説明することは避けましょう。質問されないこともあるかもしれませんが、もし根拠を答えられないと、「手を抜いている」と思われて致命的評価ダウンとなります。担当者レベルでの準備はしたうえでの結論ファーストを心がけましょう。

③調和派の上司と噛み合わないとき

調和派の上司は、正しいかよりも、場が荒れないかどうかを気にします。例えば会議で正論をぶつけると、内容ではなく「やり方」に不満を持たれることがあります。また、良かれと思って進めたことも、独断専行と取られてしまうことがあります。チームプレイを乱す言動、行動に眉をひそめるタイプと言えるでしょう。

個人的な好みでは、リーダーとして好きなタイプではあるのですが、それは個人的意見。例えば不動産営業や金融業でキャリアを積み上げている方からすると、こういう上司は好まれないのかもしれません。いずれにしても、このような上司と上手くやっていくためには、報告、連絡、相談のほか協調性ある態度が重要です。

個人として功績を挙げたいと思うのは当然ですが、その行動が長期的に見てチームや会社の目標達成に有効なのかを考えるようにしましょう。もしそう思えるのであれば、上司に相談するべきです。上司もきっと、その行動を承認してくれるでしょうし、会社全体のことを考えられる人材と評価を高めてくれるでしょう。

また、自分から見て能力が低いと思うメンバーがいたとしても、そのメンバーへの過度な批判は避けましょう。これは、社会人の基本といった方が正確かもしれませんね。大抵、自分は自分が思うほど有能ではなく、他人は自分が思うより優秀です。思い上がりを自覚し、協調的な行動を心がけましょう。

④自走派の上司と噛み合わないとき

自走派の上司は、自分の考えを持たない、または持とうとしない姿勢を好みません。ただ指示を待つ姿勢のほか、言われたことだけをこなす姿勢、言われたこと以外はやろうとしない姿勢も好まれないでしょう。振り返ってみると、私が関わってきた上司の多くは、このタイプだったなと思います。

この手のタイプと上手くやるためには、自分で考える姿勢を見せることが重要です。また、上司からの指示を受けた場合でも、その指示を表面的にこなすのではなく、その指示が出された意味や達成したいと思っているゴールを推測し、そのために必要な情報を自分なりに集めておく行動も評価されやすいです。

自走を期待されているとはいえ、メンバーと上司では与えられている権限も違いますから、最終決定前には承認プロセスがあると思います(明確でないなら、予め確認しておきましょう)。この手の上司は部下が出してきた答えが正解か不正解かよりも、判断するに至った準備や経緯を評価してくれるでしょう。

⑤前例派の上司と噛み合わないとき

この手の上司と上手くやっていくためには、相手が失点を嫌うと言う前提を理解するところがスタート。前例がない提案は基本的にはしない、する場合は他団体や業界での実績を探してみましょう。また、考えられるリスクとそこへの対応策を合理的にまとめられれば、上司の興味を得ることが出来るでしょう。

また、前例主義を批判の対象と決めつけた言動は避けましょう。前例や慣習は一定の理があるからこそ定着し、慣習になっていることが多いです。そこを無視して批判することは、軽挙と言えるでしょう。また、人間誰しも保身の感情はありますから、そこを過度に批判するのもフェアではないと思います。

さらに発展的に考えるなら、上司が保身を考えているということは「責任に敏感」ということでもあります。つまり、失点を恐れてはいるものの、得点することにも興味を示すタイプかもしれません。「前例のない成功」が功績になるのは言うまでもなく、リスクをケアした提案なら受け入れられる余地はあります。

⑥干渉派の上司と噛み合わないとき

干渉派の上司は、細部まで確認したがります。その動機の多くは支配欲ではなく自分のやり方へのこだわりや不安です。よって、上司の思考に沿った仕事ができれば干渉は自然に減ります。上司には上司の業務や責任があり、部下が満足いく仕事をしてくれるなら、確実に干渉する理由は減ります。

この手の上司と対策は、まずは上司の思考パターンや仕事の仕方を把握し、出来る限り真似ることです。資料のまとめ方、報告の仕方、報告の頻度などを確認し、そのやり方で業務を進めるようにしましょう。少しフェアな言い方ではないかもしれませんが、低い信頼度を高めようとする姿勢を見せることが重要です。

相手の評価はあくまで相手の主観に基づいていて、絶対的なものではないことは分かっています。しかし、この手の上司は相手を信頼していないからこそ干渉したがるとも考えられます。個人的なプライドや自己評価は一度棚上げし、相手と上手くやるための方法を取ることも処世術と言えるのではないでしょうか。

⑦気合派の上司と噛み合わないとき

昭和の時代には「24時間闘えますか」というキャッチフレーズがあったそうです。流石にこの令和の時代ですから、そこまで大げさではないにしても、この手の上司の根底にあるのは根性、気合い、やる気と言った精神論でしょう。私は情熱は大事だと思いますが、その表現を強制されるとしたら困りますね。

人それぞれ個性はありますから、無理に熱血漢に振舞う必要はないと思います(熱血漢タイプを好む上司だとは思いますが)。自分の本質に逆らった演技をしていると疲れますし、それはきっと退職を誘発してしまうでしょう。そう言った無理を続ける働き方は、私としてはおススメできません。

一方、与えられた業務に対してコミットする姿勢、自分なりにやり抜こうとする姿勢を見せることは出来るのではないでしょうか。私は残業が嫌いですし、残業過多は避けて欲しいですが、自分の全てを出し切ったと言えるような仕事をしようとする気合いや姿勢は、この手の上司に歓迎されるでしょう。

かるろ

私は、気合い派の上司の直属になったことがあります。その上司の指導は厳しく、机の前に立たされて大声で何度も怒られました。

でも今でも、あの人は私が一番尊敬している上司の一人です。
それでいて私は、体育会系とは程遠い内省的タイプ。
人の相性とは、わからないものだなぁと感じています。

それでも合わないときに、取れる選択肢

ここまでの工夫を試しても、状況が変わらないことはあります。相手に悪意があれば、どうしようもない領域が確かに存在します。その場合は、関係を良くする方向から、環境を変える方向へ舵を切ることになります。まずは選択肢を整理してみました。上から順に、負担の小さいものから並べています。

選択肢期待できること起こりうること向いている状況
同僚に共有する孤独感が減る、事実確認気持ちが楽になる同じ悩みを持つ人がいる
別の上司・先輩に相談上司の問題行動への改善指導話が本人に伝わる可能性上司に指導できる人に相談できる
(先輩を通じた間接的相談含む)
人事・相談窓口上司の問題行動への改善指導動くまでに時間がかかる社内規定上の問題に該当する
異動・社内公募実績を保ったまま環境変化希望が通るとは限らない会社そのものには不満が無い
転職を検討する環境と評価軸を
丸ごと変えられる
時間と労力がかかる会社の文化そのものが合わない

同僚への相談は、孤独感を減らす効果が大きいと思います。ただし、悪口大会にしないことだけは気を付けたいところです。不満の共有は一時的に楽になりますが、状況が改善する見込みはあまりありません。また、悪いオーラを纏う事は長い目で見て、自分自身の魅力や活力を損なう事につながると思います。

リードタイムがかかりますが、総務部等の管理部署への相談、異動願いも有効な一手です。今の世の中、コンプラ違反の言動は会社から是正指導してもらえる可能性はあります。また、異動については、社内公募の制度があるなら調べておく、上長との面談で希望を伝えておくなどで対応しましょう。

また、転職という選択肢も強力なカードです。合わない上司から距離を取る方法として、最も確実なのは事実でしょう。ただし、人生に大きく関わる決断ですから、「勢いで退職」はおススメしません。転職を考える場合は専門家からしっかりとアドバイスを貰い、自分でも冷静に考えた上で考えてみましょう。

かるろ

私はかつて、とある上司から嫌がらせを受けていました。そして、その上司が昇進すると聞いたときに退職を決意しました。それは、会社の価値観と私の価値観が一致しないと分かったからでした。

限界なら限界でいい

原因はなんであれ、会社のストレスが我慢しきれないほどになったなら、休む・逃げるを真剣に検討してください。私たちは仕事のために生きているのではありません。弱い自分を暴露するのは恥ずかしい気持ちもありますが、私も職場で苦しみ、日々を楽しめなくなっていた時期がありました。

分かりやすいサインは、本来自分自身でいられるはずの週末を楽しめなくなることです。私は音楽が好きで週末は良くカラオケに行っていましたが、そのカラオケすら楽しめなくなっていました。そこまで極端に気力が減退しなくても、体力や気力の回復に必要な時間が延びているなら、それは黄色信号だと思います。

他のサインは、睡眠と食欲です。寝つけない、夜中に目が覚める、食事が味気ない。この三つが揃ってきたら、我慢の段階は過ぎていると考えた方がよいかもしれません。こうしたサインが出ているなら、退いてもいいではありませんか。あなたが幸せになれない場所なら、離れて正解だと思います。

よくある疑問に、私なりに答えます

上司に直接「合わない」と伝えてもいいのでしょうか

率直に言って、良い方法とは思えません。「合いません」と伝えるのは、ある種の人格否定と捉えられる可能性すらあるでしょう。その場合、相手はあなたへの対応をより激化させる恐れもあります。もし、合う合わないの話をするならば、総務部等の監督部や産業医等の専門家、第三者に相談するべきでしょう。

一方、業務のやり方について希望や方針をすり合わせる点については、直接話し合うことは不可能ではありません。たとえば「私は週1回の報告で業務を薦めたいのですが、よろしいでしょうか」という形など。上司のプライドに配慮し、相手を責める形にしないことが重要ではないでしょうか。

相手を論破して、間違いを認めさせたい気持ちがあります

その気持ちは分かります。私も、明らかに理不尽だと感じたときは同じことを考えました。ただし、論破が可能だとしても、論破は状況をほとんど改善しないでしょう。行動論の大家であるカーネギーが「盗人にも理を認めよ」と言ったように、相手を動かすのに、叩きのめすのは良策ではありません。

そもそも上司が相手ならば、上司が部下に論破されたからと言って行動を改めるとは思えません。こちらもメンツをつぶされたと考え、状況を悪化させてしまう可能性があります。上司の行動を変えたいのならば、少なくとも同等レベルの権限を持った方、または部署から指導してもらうのがベターです。

我慢していれば、いつか上司が異動するのでは

その可能性は確かにあります。しかし、それがいつになるかは誰にも分かりません。他人の異動を前提にした計画は、計画とは呼びにくいものです。待つこと自体は否定しません。ただ、待つ間に自分の選択肢を増やしておくことをおすすめします。待ちながら準備する。この二つは、両立できるはずです。

出来る準備としては、人事窓口に相談するなどは勿論ですが、スキルアップのために新しく学習を始めるなども考えられます。自分にスキルが付いて市場価値が上がれば、社内での価値も高まりますし、社内での発言力も高めることが出来ます。スキルがあれば、無理に会社に残る必要もなくなりますね。

さいごに

ここまで、上司と相性が悪いときの対策を見てきました。まず居心地の悪さの正体が「評価」なのか「悪意」なのかを切り分け、自分を知り、上司の型を見立て、できることから試す。それでも変わらなければ、環境を変える選択肢を検討する。この順番で進めることが、遠回りに見えて最短だと私は思っています。

私自身、上司から挨拶を無視され続けた時期があります。きっかけは、別の社員へ怒鳴り散らす振る舞いに疑問を伝えたことでした。他の人には笑顔で挨拶するのに、私には返ってこない。社員の集まりがあるのに私だけ外されるのは、そこに入りたいわけでもないのに、想像以上にこたえるものでした。

人間は社会的な生き物だというアドラーの言葉を、私はあの時期に身をもって知りました。ですから、軽んじられて落ち込む自分を、弱いと責める必要はないと思います。それはむしろ、人とつながって働きたいと願っている証拠でしょう。そして誠実な自分でいるならば、自分が輝ける場所は必ずあります。

今すぐにドラスティックに人生を変えていくことは出来ないかもしれません。それでも、毎日できることはあります。自分の人生の主人公は自分だと思い出し、毎日を丁寧に生きていきましょう。楽しい、幸せ、生きててよかった。そう思える日が一日でも増えることを願っています。一緒に頑張りましょう。

管理人について

早期離職や人間関係の苦悩、複数回の転職を経て、ある程度満足のいく環境を手にした会社員。自分らしくいられる場所で輝きたい、と思う方に強く共感し、そのお手伝いをしたいと思っています。最近のマイブームはAI学習。左の自画像もAI作成です。

年 齢 :30代
業 種 :インフラ関連
職 種 :企画、マーケティング
性 格 :ロマンチスト
モットー:自分らしく生きる!

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